巨人 開幕スタメンは誰に?悩ましい“1番問題”に内田順三氏「ジグザグにしたいはず」
巨人の1番は誰になるのか。オープン戦ではさまざまな選手を起用しているが、まだ不透明な状況だ。開幕まで1週間。悩ましい巨人の“1番問題”について、デイリースポーツウエブ評論家・内田順三氏に聞いた。
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投手は初回に不安があるもので、1番打者が出塁すれば得点する可能性はグッと高まる。積極性も必要だが、選球眼や球数を投げさせることも大事。出塁できなかったとしても、相手の調子や変化球のキレがどれだけあるか、そういうことを確認することも使命のひとつだ。
さまざまな考えがあるが、1番に足の速い選手を置けば、相手バッテリーには揺さぶりも仕掛けられる。一塁に出ることができれば、強打者へとつながっていく2番、3番、4番の場面で、相手は盗塁を警戒してストレートが増える。こうした配球面の効果もあるから、1、2番に足のある選手を置きたいというのもある。
ジャイアンツでは丸、松原、吉川尚、坂本、若林、立岡という選手を使っているが、丸であれば選球眼が良く、出塁率も高い。20本以上打てるパワーもあって、相手にとっては嫌だよね。松原、吉川尚、立岡の長所は足。どれだけ確実性を上げられるかだが、松原に関して言えば、昨季のように100三振しているような1番では物足りない。足のある選手は前に飛ばせば何か起きるわけだからね。
原監督もぎりぎりまで模索していくと思うが、できればジグザグにしたいと思っているはず。4番に右の岡本和、5番に左のポランコ、6番に右の中田が続くとなるなら、1番と3番には左を入れたい。仮に1番に丸を置けば坂本は2番に置きたいが、3番を誰にするかということになるよね。
得点力を上げるには1、2番の出塁率がカギ。ここから外国人が入り、どの打順がしっくり来るか。シーズンに入っても模索しながらということになるかもしれないが、これだけ実績のある選手がいるわけだから。相手にとっては脅威の打線であることは間違いないと思うよ。