NEW清宮打 新庄Bボス&稲葉GM指導に応えるも「もっとすごい才能ある」
「オープン戦、日本ハム4-1DeNA」(20日、札幌ドーム)
久々の快音に、二塁ベース上ではにかんだ。七回、途中出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)が追い込まれてから右翼線に二塁打。11日の広島戦以来、7試合、11打席ぶりの安打。ベンチの新庄ビッグボスは、両手でサムアップポーズを作って祝福した。
清宮は「本当に最後、何とか1本出せて良かったです」とほっとした表情。新庄ビッグボスは「結果が出たことによって持続する姿勢になってくる。アップダウンは出てくると思うから、これを続けてほしい」と話した。
練習開始前、バットを振る清宮に新庄ビッグボスが声をかけた。「“ニュー清宮”でいこうか」。稲葉GMとともに打撃指導を開始。新庄ビッグボスは清宮のフォームを再現して前に突っ込む悪癖を指摘。稲葉GMはティー打撃でボールを上から叩くフォームを実演して見せた。
前日は2三振を喫して三回で交代させた。「迷いがある」と理由を明かしたビッグボス。一夜明けてすぐにフォローに動いた。「下(半身)を意識しなさい」「リラックスしなさい」-。
この日は前日と全く違う自然体の打撃フォーム。左投手の内角へのスライダーに対して、体を軸にしてうまく回転させながら捉えた。現役時代の稲葉GMを思い起こさせるスイングだった。
それでも新庄ビッグボスは「あの打ち方じゃないんだよね」と厳しめの採点。「もっともっとすごい才能があると思うから」。大器覚醒へ、さらに高い理想を求めている。