巨人ドラ3赤星 6回1失点で開幕ローテ確定 阪神スコアラー警戒「やっかいやな」
「オープン戦、巨人1-2楽天」(20日、東京ドーム)
上々の東京ドーム“デビュー”だ。巨人ドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が先発し、プロ最長の6回を投げ、5安打6奪三振1失点。オープン戦4試合で計17回を2失点と抜群の安定感を披露し、開幕ローテ入りが当確となった。
チームの“庭”で変幻自在の投球を見せた。「(小学生時代に)巨人の感謝祭でグラウンドに入った」という憧れの場所で初登板。調子は悪かったが、この日の最速149キロ直球、変化球を操り、粘った。
圧巻は主砲・浅村との対決。三回1死二、三塁はカーブで空振り三振、五回1死は147キロ直球で見逃し三振に仕留めた。無限の可能性を秘めたルーキー。目の当たりにした阪神・嶋田宗スコアラーは「新人らしからぬマウンドさばき。両サイドに投げ分けられる。やっかいやな」と険しい表情を浮かべた。
右腕は開幕3戦目となる27日・中日戦(東京ド)で先発する見込みで、桑田投手チーフコーチは「そのつもりでいます」と明かす。その後は4月3日・阪神戦(同)と公式戦デビューから2戦連続で、本拠地のマウンドに上がることが濃厚だ。
「優勝に貢献できるような投球が、できればいいかなと思います」と赤星。“超新星”が、大きなチャンスをつかみ取った。
◆赤星 優志(あかほし・ゆうじ)1999年7月2日生まれ、22歳。東京都出身。175センチ、78キロ。右投げ右打ち。投手。背番号31。日大鶴ケ丘で甲子園出場はなく、3年夏は西東京大会4回戦敗退。日大では1年秋からベンチ入り。2021年度ドラフト3位で巨人入団。