超異例!球審が試合中に謝罪 誤審と判断「私たちの間違いでした」
「選抜高校野球・1回戦、広陵9-0敦賀気比」(20日、甲子園球場)
思わぬ“珍事”が起こった。審判団が誤審したことを認めて判定が覆り、場内放送で尾崎球審が謝罪する事態となった。
場面は四回、広陵の攻撃中だった。無死一塁から8番・大山陽生捕手(3年)が一塁線ギリギリに転がる絶妙なバントを転がした。フェアと判定された打球を一塁手が処理し、一塁ベースカバーの二塁手へボールを送る。直後、一走は二塁塁審が誤ってファウルのジェスチャーをしたことで、二塁へ向かう途中で止まっていた。最終的に一、二塁間で挟まれ、アウトになった。
ただ審判団で協議の結果、誤審と判断。一走のアウトを取り消して進塁を認め、1死二塁から試合を再開した。場内放送で経緯を説明した尾崎球審は「私たちの間違いでした。大変申し訳ございません」とマイクを手に謝罪。窪田審判副委員長はミスを反省しつつ「事後の対応としては良かった」と話した。