聖光学院エース佐山 省エネ93球完投星 「自分でもびっくりしている」

 二松学舎大付に大勝した聖光学院ナイン(撮影・伊藤笙子)
二松学舎大付戦に先発した聖光学院・佐山
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 「選抜高校野球・1回戦、聖光学園9-3二松学舎大付」(20日、甲子園球場)

 勝利の立役者は聖光学院のエース・佐山未来投手(3年)だ。豊富な変化球を駆使し、わずか93球で3失点完投。「自分でもびっくりしている」と、表情を緩めた。

 打線も初回、相手エースの制球難に乗じて3点を奪うと、五回には打者11人で一挙6点。主将の赤堀颯内野手(3年)は「団結して戦えたことが運につながった」と全員野球への手応えを口にした。

 大会直前は新型コロナや降雪の影響を受け、斎藤智也監督(58)が「チームが仕上がった感覚はほとんどゼロ」と嘆くほど練習ができなかった。それでも選手たちは大舞台で躍動した。2回戦は好投手・山田擁する近江が相手。「自分のできることを最大限やりたい」と佐山。持てる力を出し切るだけだ。

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