岡田彰布氏「奥川が真の柱になれば連覇も」 今季のヤクルトを分析
プロ野球は21日、オープン戦の全日程が終了した。阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が開幕へ向けて阪神と優勝を争うセ・リーグ球団の戦力を分析。連覇を狙うヤクルトのキーマンを挙げ、今季のポイントを探った。
◇ ◇
昨季からほぼ戦力は変わらない。野手は山田、村上と計算できる主軸がいるし、今季は昨季の躍進を支えたオスナ、サンタナが開幕からプレーができる。2人は昨季、シーズン途中での来日だったが、加入前と加入後で「こんなにチームが変わるのか」と思うほど影響力があった助っ人がいることも大きい。
打線は強力なだけに投手陣がカギを握る。特に奥川がキーマンと見る。昨季は登板後の出場選手登録抹消など、間隔を空けて登板したが今年は1年間、ローテとして回れるかがポイント。初登板から6連戦初戦となる火曜日を任されるだけの期待をされている。真の柱になれれば連覇も狙えるだろう。
ただ、過去を見るとヤクルトは2年連続優勝が1回しかない。野村克也さんが監督だった92、93年の時だ。野村さんは93年以降、98年に退任するまで1位、4位を繰り返していた。直近5回の優勝は全て前年Bクラスから、と極端だったことが気になっている。