岡田彰布氏「石川昂開花&立浪野球で得点力増」 今季の中日を分析
プロ野球は21日、オープン戦の全日程が終了した。阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が開幕へ向けて阪神と優勝を争うセ・リーグ球団の戦力を分析。立浪新監督で臨む中日のキーマンを挙げ、今季のポイントを探った。
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森監督、与田監督と続いた投手出身監督で、投手陣はかなり整備された。やはり広いバンテリンドームで戦うには、投手力を前面に押し出して戦うべきで、その下地は整った。
課題は得点力。打てる新外国人外野手を補強すると思ったが、獲得しなかった点は想定外だった。それでも岡林ら足が速くてかき回す選手も増えており、本拠地に合った野球で、昨季よりは点を取れるはずだ。
ポイントになるのは石川昂だ。打撃を見ると、いつか化ける可能性を秘めているが、首脳陣は結果が出なかった時にどこまで我慢できるか。貴重な右打者が期待に応えられれば、チームの課題は解消されるはずだ。
内野手出身の立浪監督に代わったことで、野球はかなり変わるだろう。野手に目が届く首脳陣になったし、打線が活発になるとチームとして躍動感が出てくる。中日は11年以来、優勝していない。その分、新監督は思い切ってチームを動かすことができるはずだ。