岡田彰布氏「エース今永早期復帰が上位への条件」 今季のDeNAを分析
プロ野球は21日、オープン戦の全日程が終了した。阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が開幕へ向けて阪神と優勝を争うセ・リーグ球団の戦力を分析。三浦監督2年目のDeNAのキーマンを挙げ、今季のポイントを探った。
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今季のDeNAは強いと見ていた。先発陣が万全なら優勝候補として推せた。だが、今永が左前腕の炎症で離脱したことは痛い。
チームの浮沈はそのエースにかかっている。現状では4月以降の実戦復帰を目指しているようだが、早い時期に1軍に戻り、ローテの中心で回ることが上位に入る条件だ。
打線は牧を4番に据え、右脇腹を痛めていた佐野も開幕に間に合った。昨季の開幕にいなかったオースティンとソトもいて、打線に不安はないと思っていたが、2人とも開幕は絶望的となった。大砲が2人も打線から抜けるとかなり厳しい。今季も開幕時は苦しい戦いになりそうだ。
今季から1998年の日本一に貢献した石井琢朗、鈴木尚典らがコーチとして復帰した。就任2年目の三浦監督にとっては、やりやすい環境が整ってきている。初勝利が9試合目だった昨季のようにスタートでつまずかず、戦力が整うまで我慢できるかどうかがポイントだろう。