金光大阪“4度目の正直”で聖地初星 元中日・吉見一起氏の教え生かした

 138球の熱投で壁を突破した。金光大阪が春夏通じて4度目の甲子園で初勝利。散発4安打、9奪三振で完封した古川温生投手(3年)は「今までたくさんのOBの方々がかなえられなかった1勝を勝ち取ることができた」と胸を張った。

 同校OBで特別コーチを務める元中日・吉見一起氏の教えを生かした。技術面よりも心構えなど精神面の助言が支えになっている。特に同氏から掛けられた「エースなんだから」という言葉を常に意識。五回2死満塁のピンチは攻めの姿勢を貫き、4番・松永を得意のスライダーで空振り三振に斬った。

 「1勝で満足することなく、2勝、3勝と挙げられるように、明日から準備したい」と表情を引き締めた古川。大きな自信を得たエースが金光大阪の歴史をまだまだ塗り替える。

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