かみじょうたけしが見た 奄美の空へとつながった大島野球
「選抜高校野球・1回戦、明秀学園日立8-0大島」(23日、甲子園球場)
最終的に点差が開く結果となりました。明秀学園日立は投打ともにさすがでしたが、敗れた大島も、注目の大野投手の指にかかった時のストレートはうわさ通りのキレと言いますか、素晴らしいものがありましたね。
大島は少し守備が乱れる場面もありましたが、甲子園練習もない状況で仕方ないところもあるのかなと。大島が普段練習しているグラウンドは決して広くなく、そこを他のクラブと分け合っているそうなんです。外野ノックを繰り返し練習できるわけでもなく、その中でいきなり広くて風の強い甲子園での試合ですから。
そういった中、塗木監督が攻撃前に声をかけられる時には、ミスをした選手の背中をポンポンとたたきながら、言葉を発せられていたんです。選手も前向きな表情でプレーしていて、甲子園を楽しめよという監督の思いが、見ているこちらにも伝わってきました。
五回のグラウンド整備のタイミングと、九回の攻撃前には、塗木監督が空を指さして、選手に見上げさせて声をかけられていました。どうやら「奄美の空につながっているぞ」といった言葉をかけられていたそうで。集まった大島の応援団も素晴らしくて、試合後に明秀学園日立の校歌が流れている時には、手拍子を打って対戦相手への敬意を忘れない姿に、胸が熱くなるものがありましたね。
九回の攻撃で、先頭から2者連続で代打が送られました。最初は、3年生に甲子園でプレーさせてやりたいという、親心のような起用なのかなと思いましたが、どちらも2年生でしたね。そこに、来年以降も伝統として続けていくぞというような気持ちも感じましたし、夏のリベンジにも期待して、今後も注目していきたいです。
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かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。