九州国際大付・香西 1失点完投 最速127キロで強打線ほんろう
「選抜高校野球・2回戦、九州国際大付4-1広陵」(24日、甲子園球場)
九州国際大付が準優勝した11年以来、11年ぶりの8強入り。香西一希投手(3年)が、この日最速127キロの直球や100キロ前後のカーブという“遅球”にスライダー、チェンジアップを駆使し、広陵の強力打線を7安打1失点に抑えた。
技巧派左腕が強力打線をほんろうした。初回に変化球を見極められていると気づき、二回に直球の攻めに転じた。「あまり経験がない」という2桁の11三振。広陵のクリーンアップから6奪三振し「3点差だったので自分を追い込まずにいけた」と振り返った。
身長171センチ。毎日動画を見るというヤクルト・石川は憧れの存在で「あまり身長が高くなくても、緩急と制球で抑えられる」と言う。小さな大エースが初の頂点へチームをけん引する。
◆香西 一希(こうざい・かずき)2004年10月13日生まれ、17歳。福岡市出身。171センチ、70キロ。左投げ左打ち、投手。小学2年から高取少年野球クラブで野球を始め、百道中時代は糸島ボーイズで投手、外野手。高校では1年秋に背番号11でベンチ入りし、2年秋から背番号1。最速135キロ。昨秋の公式戦防御率は1・41。夢はプロ野球選手。