「ソフトバンク４－１日本ハム」（２５日、ペイペイドーム）

　日本ハムは逆転負けで黒星発進となった。

　ビッグボスの奇策リレーはあと一歩で逃げ切れなかった。１点リードの八回、７番手・西村がガルビスに痛恨の満塁本塁打を被弾。その瞬間、ベンチの新庄監督も静かに打球を見送った。

　開幕投手を託したのはドラフト８位・北山。ルーキーは２回無失点。さらに加藤、根本が１回ずつ無失点でつないだ。そして、球場がどよめいたのは１－０とリードして迎えた五回、新庄監督がマウンドに送ったのは伊藤大海。先発ローテの柱とみられていた右腕が２回を無失点に抑えてリードを死守すると、七回からは予告先発した堀を投入した。

　先発登板を迎える前に開幕戦で中継ぎ登板。異例の連投となる。その堀は先頭の代打・ガルビスに左前打を許して、その後２死一、三塁の危機を招くが、最後は中村晃を中飛に打ち取った。

　伊藤は、プロ初の中継ぎ登板。相手も想定できないリレーに、千賀相手にロースコアの熱戦を演じたが、あと一歩で勝利はならなかった。