敵地がどよめき続けた新庄劇場「面白かったでしょ?継投」千賀、ガルビスには脱帽
「ソフトバンク4-1日本ハム」(25日、ペイペイドーム)
日本ハムは痛恨の逆転負け。敵地で黒星発進となった。
1点リードの八回、6番手の杉浦がピンチを招き、7番手・西村を投入。だが、右腕はガルビスに痛恨の満塁本塁打を被弾した。その瞬間、サングラスをかけた新庄監督も静かに打球を見送った。
試合後、新庄監督は開口一番、「いや~惜しかったね」と落胆の様子もみせた。だが、自軍選手を責めることなく「ガルビスがうまく打った」、「ピッチャーいいっすね、千賀君。初めて見たけど、あれは振るわ、フォーク。あれは手が出るな」と脱帽した。
ただ、“新庄劇場”でファンを盛り上げ続けた。試合前は敵地ながらルパン三世のテーマをバックに、胸の文字「BIGBOSS」が光るユニホームで登場した。フジテレビ・井上清華アナウンサーの始球式でも打席に立ち、ボールを素手でキャッチする演出で盛り上げた。
エース格の伊藤、予告先発の堀を次々と投入する奇策継投。投手コーチらと決めていた作戦だったことを明かし、「面白かったでしょ?継投」とニヤリと笑った。八回に逆転を許したが、「これは結果論。抑えたらナイスピッチング、打たれたらさあやったるとなればいい」と、選手に前を向かせた。