中日・立浪監督 劇的!感激!初勝利 八回九回4点差追いついた「よう勝ったなぁ」
「巨人5-7中日」(27日、東京ドーム)
中日・立浪監督が指揮官として初勝利をつかんだ。選手とハイタッチを終えると、ウイニングボールを手にして左翼スタンドへ向かった。「苦しい試合が続きましたけど選手の力で勝たせてもらいました」。東京ドームの一角を青く染めた竜党の声援に高らかに応えた。
最後まで諦めない。指揮官の気迫が乗り移った。先発柳が先制を許し中盤まで巨人ペース。八回に新人・鵜飼の右翼適時二塁打などで2点を奪うと、九回には大島の適時打で同点。延長十回に溝脇が勝ち越し打を放ち、勝負は決した。「よう勝ったなぁ。私にとってもスタートですね」。劇的勝利をかみしめ、ようやく戦いの舞台に戻ってきたことを実感した。
低迷するチームに必要なのは勢いのある若手の出現。「2、3年後にレギュラーになれるかどうかを見極めて使う」。開幕1軍メンバーには石川昂、鵜飼、岡林、根尾が入った。若手の突き上げは現有戦力を刺激し、チームは活気づく。初勝利はまさに全員野球でつかんだ1勝だった。
「こういう試合を勝てたのは大いに自信にしてもらいたい。今のチームは全員でやっていかないと勝利は難しい。勝つことで流れが変わる。1試合1試合全力でやっていきたい」
昨年12月には初孫となる女の子が誕生した。「年齢的には早いおじいちゃんになりました。孫はかわいいって言いますけど、本当にかわいい。ひ孫まで見られるように頑張りますわ」。スマホに送られてくる動画が何よりの心の癒やし。劇的な勝利を手にし、立浪ドラゴンズが大きな一歩を踏み出した。