巨人・ポランコの気になる癖「他球団はもう弱点は分かっている」内田順三氏の指摘
巨人は中日との開幕3連戦を2勝1敗。3番に座った新外国人・ポランコは初戦3安打の後、2試合無安打に終わった。デイリースポーツウェブ評論家・内田順三氏はポランコの癖に着目し、弱点を指摘。今後に向けた対策法を語った。
◇ ◇
ポランコは左投手への対策がどうかと思っていたが、初戦は大野雄の外角寄りの球にうまく反応できていた。ただ、その後の2試合は右投手の内角中心の配球に苦戦していたよね。
ポランコの打撃フォームで気になるのはテークバックをした後、振り出しに入る前に後ろの左肘をもう一度引いてから打ちにいっている。これが余計な動きとなり、内角高めの球は振り遅れるよね。緩い球、低めは多少遅れてもタイミングが合うんだけど、ベルトより上の球に苦労する。3戦目も甘い球をファウルしたり、ポップフライになったりしていた。
他球団のスコアラーはもう、その弱点は分かっているだろう。弱点が分かれば日本の投手はコントロールがいいからどんどんそこを攻めてくる。内角を意識すると、今度は縦の変化でボール球を振るようになる。
対策としては、しみついた打撃フォームはなかなか変えることは難しいから工夫が必要だ。リーチはあるから、少しベースから離れて内角に余裕を見せることがひとつ。ラインの作り方、目線の位置を変えることもひとつの手段だろう。始動を早くし、トップを作って待つのもいいし、スコアラーと相談して状況によって内角を待つ準備をしてもいい。スイングそのものは硬くなく、ぎくしゃくしていない。うまく対応できれば結果は出てくると思う。
打線は岡本、中田、丸もいい状態で強力。ポランコを3番ではなく下位に置いても誰かがカバーできる状態だから、ゲームに出ながら慣れていくことが大事になるだろうね。