近江が滋賀県勢初の4強「歴史に名を残せた」と主将、エース、4番の山田

 先発し力投する近江・山田(撮影・石井剣太郎)
 6回、金光大阪・貴島の空振り三振をアピールする近江・山田
 3試合連続完投勝利で4強入りに貢献した近江・山田(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・準々決勝、近江6-1金光大阪」(28日、甲子園球場)

 大黒柱の山田陽翔投手(3年)が8安打を浴びながら1失点、10三振を奪い、3試合連続完投。滋賀県勢初の春4強を導いた。

 昨秋の近畿大会では準々決勝で敗れ、センバツの道を閉ざされた因縁の相手。代替出場でリベンジを果たした山田は主将として「あの敗戦が原点。3カ月、自分たちが取り組んでいたことは間違いなかった」と笑顔を浮かべた。

 県勢初の4強はもちろん、代替出場校が3勝を挙げるのも初。「歴史に少しは名を残せたのかな」とはにかんだ。

 明暗を分けたのは1点リードで迎えた7回の攻防。「前夜のミーティングでも警戒していた」という相手のスクイズを防ぐと、チームは相手のダブルミスで1点をもらった直後にスクイズで得点を挙げ、突き放した。

 多賀監督は「近畿大会のリベンジと言うことで最後まで気を抜くことなく戦うことができた。中盤までは予想通りの投手戦になったが、山田は8安打されても1失点。さすがです」と振り返り、準決勝の浦和学院戦に向けては「日本一を取るんだという気持ちで臨んでいきたい」と選手を鼓舞した。

 165球、87球に続き、この日127球を投げた山田は「浦和打線は本塁打をたくさん打っている。低めにボールを投げたい」と警戒した。

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