金光大阪・佐々木 鼻血でタイム直後に近江・山田からチーム初安打

 3回、ライトへ安打を放ち二塁を狙うもアウトになった金光大阪・佐々木(撮影・伊藤笙子)
 3回、鼻を押さえながらベンチへ戻る金光大阪・佐々木(撮影・伊藤笙子)
 近江に敗れ、整列する金光大阪ナイン
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 「選抜高校野球・準々決勝、近江6-1金光大阪」(28日、甲子園球場)

 近江は大黒柱の山田陽翔投手(3年)が8安打を浴びながら1失点、10三振を奪い、3試合連続完投。滋賀県勢初の春4強を導いた。初出場の金光大阪は守りのミスが失点につながり、打線は最後まで山田を攻略し切れなかった。

 金光大阪のチーム初安打は、アクシデントの直後に生まれた。三回、2死走者なしで打席に履いた佐々木駿弥内野手(2年)は、打席に入ってすぐにタイムをかけてベンチへ帰還。鼻血が出たため治療した。再び打席に戻ると、それまで抑え込まれていた山田から右前打を放った。「打席に入る前に鼻血が出て。入ってからもっとひどくなったので(ベンチに帰って)止めて戻りました」と説明。鼻血については「いつも出るので、すぐに一度、鼻に詰めものをしたら治る。今回も1回詰めたら治りました」と、よくあることだと話した。

 大舞台でのアクシデントもプラスにつなげ「1回打席を外したおかげで、内から内からと意識できたのでよかった」と落ち着いて山田の球を見ることができたようだ。

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