国学院久我山 歴史を塗り替える4強 決勝2ランの下川辺「みんなが打たないところで打つ」

 5回、勝ち越し2ランを放ち、得点を決めハイタッチする国学院久我山・下川辺(右)=撮影・石井剣太郎
 5回、勝ち越し2ランを放つ国学院久我山・下川辺(撮影・石井剣太郎)
 5回、左越え2ランを放った下川辺(右)をハグする国学院久我山・尾崎監督(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・準々決勝、国学院久我山4-2星稜」(28日、甲子園球場)

 国学院久我山がまた新たな歴史を塗り替えた。5回に一気に4点を挙げ、逆転勝利。初のセンバツ4強入りを決めた。

 4回までノーヒットと苦しみながら1番・斎藤誠賢外野手(3年)がチーム初安打となる右前適時打で1点。さらに相手のミスで同点とすると4番・下川辺隼人遊撃手(3年)が決勝の左越え2ランを放った。

 カウント3-1からフルスイング。先制点につながる失策をしていた下川辺は「みんながつないでくれたチャンスなので思い切って強気に向かった。打った瞬間入ったと思った」と会心の表情。「自分のミスから失点したが、チームメートには気にするなと言ってもらっていたので何とかしたかった」とも話した。

 尾崎直輝監督(31)も「下川辺がようやく打ってくれた。みんなが打たないときに打つ」と頼れる4番をたたえた。

 継投策も決まった。先発の成田陸投手(3年)が5回を2失点。2番手の渡辺建伸投手(3年)は逆転した直後の6回に登板すると三者連続三振に仕留め、流れを渡さなかった。9回には無死一塁の2ボールから3番手・松本慎之介投手(3年)がリリーフ。無失点で抑えた。

 「いい投手がたくさんいる。新たな歴史を体現できた」と尾崎監督。昨年12月にイチロー氏の指導を受けたチームは意識が変化し確実に力をつけている。春1勝から始まった国学院久我山の冒険はまだ続く。

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