退任の星稜・林監督 春8強の壁破れず敗退「幸せな野球人生」19年夏には準優勝
「選抜高校野球・準々決勝、国学院久我山4-2星稜」(28日、甲子園球場)
今大会限りで退任が決まっている星稜(石川)の林和成監督(46)は、「負けてしまって申し訳ない」と泣きじゃくるマーガード真偉輝キアン投手(3年)の肩を抱いてベンチを去った。監督で春夏計9度。19年夏には奥川(ヤクルト)を擁して準優勝を果たした。同校最高の春8強の壁は破れなかったが、「幸せな野球人生だった。生徒たちが成長してくれる素晴らしさを教えてくれた」と感謝した。
2点を追う九回の攻撃前、円陣では「この試合、おもしろくなってきたな。あきらめるんじゃないぞ」とゲキを飛ばした。主将の佐々木優太捕手(3年)は「『おもしろいことになってきたぞ』はキーワードだった。コロナの時もピンチの時も、プラス思考でやってきた」と恩師の教えを振り返った。