近江 多賀監督は「準決勝も山田で」 3試合連続完投のエースに託す
「選抜高校野球」(29日、甲子園球場)
大会休養日となったこの日、30日の準決勝に出場する近江(滋賀)が西宮市内で調整を行った。代表取材に応じた多賀章仁監督は準決勝の浦和学院戦の先発はエース・山田陽翔投手(3年)で臨むことを明かした。
28日の準々決勝では金光大阪(大阪)に6-1で勝利。ただ、「送りバントのミスやタッチアップのミスもあった」と試合後に約30分間ミーティングを行い、「久しぶりに熱く語った」と活を入れたという。強力打線の浦学撃破へ「準決勝も山田でと思っている。投手陣が懐を攻めてインコースで意識させることができれば」と信頼を置くエースにマウンドを託す。
3試合連続で完投している山田はこの日はブルペンに入らず、キャッチボールのみ。自身のコンディションについては「予定通りで体の調子は全く問題ない」と言い切る。
新型コロナウイルスの影響で出場を辞退した京都国際(京都)の森下瑠大投手(3年)からは「ベスト4に入った時も連絡をくれて『おめでとう』とメールで言ってもらった」と山田。「改めて野球ができることに感謝する大会になっている。目標は日本一だが、簡単に勝たせてくれる相手ではないので1勝して決勝の舞台に進みたい」と躍動を誓った。