近江・山田、死球も熱投170球4戦連続完投、劇的3ラン「大橋ならやってくれると」

 先発し力投する近江・山田(撮影・石井剣太郎)
 5回、死球を左足に受ける近江・山田(撮影・伊藤笙子)
 サヨナラ本塁打で決勝進出を決め、笑顔で三塁側スタンドにかけ出す近江ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・準決勝、近江5-2浦和学院」(30日、甲子園球場)

 バッテリーの力で滋賀県勢初の決勝進出をもぎとった。プロ注目の最速148キロ右腕・山田陽翔投手(3年)は延長11回170球の熱投で7安打2失点。2ケタ10三振を奪い、何と4試合連続完投だ。

 しかも、5回の打席では左足くるぶし付近に死球を受け、もん絶。その場に倒れ、しばらく動けず臨時代走が送られるほどだった。

 それを支えたのが8番・大橋捕手(3年)。延長11回1死一、二塁では甘く入った変化球を左翼席へ3ランを運んだ。

 お立ち台ではなく、用意されたイスに座った山田は左足にテーピングをした状態だったが、劇的な場面を振り返り「大橋ならやってくれると思っていた。入った瞬間はなんともいえない気持ちだった」と笑顔を浮かべた。自身の投球には「変化球が低めに決まったのが良かった」と振り返った。

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