浦和学院・森大監督 近江エース山田の気迫に脱帽「死球後ギア上がった」

 11回、近江・大橋(左)にサヨナラ3ランを浴びた浦和学院・金田(撮影・伊藤笙子)
 5回、足に死球を受ける近江・山田(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・準決勝、近江5-2浦和学院」(30日、甲子園球場)

 浦和学院は延長十一回サヨナラ負けで、9年ぶり決勝進出はならなかった。

 森大監督は「競り負けたのは相手の気迫が勝ったかなと」と近江ナインをたたえた。相手のエース・山田陽翔投手(3年)についても「五回、死球が当たった後から気迫が違った。ギアが上がった。うちの選手も食らいついたが。彼の気迫には、同じ野球人として感動した」と、死球を受けた左足の痛みをこらえながら、声を張り上げて投げる山田の気合に脱帽だった。

 この日の先発はエース・宮城誇南投手(3年)ではなく浅田康成投手(3年)で、芳野大輝投手(3年)-金田優太内野手(3年)へのリレーだった。森監督は「今日は宮城は投げさせないと初めから決めていた。彼に関しては春先、ほかの投手よりコンディションが遅れていたというのがある。(センバツで)5試合となった時、3試合投げてから4連投目はさせないと決めていた」と説明。準々決勝後にナインに伝えていたという。

 監督就任1年目での甲子園に「監督の目で彼らと接した中で、甲子園で取り組みの成果が出せたと思うことはあった。しかし最後勝ち切るには山田君の気迫と相対した時、気持ちとか気迫とか、最後はそこなんだと私自身も感じたし、感じさせてくれた甲子園は素晴らしい場所」と振り返った。

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