藤本ソフトバンク5連勝「しびれる試合ばかり」 新人監督では単独3位の開幕連勝記録を達成
「ロッテ3-4ソフトバンク」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
少し硬い表情で選手を出迎えた。逆転から1点差を逃げ切り、無傷の開幕5連勝。新人監督では単独3位となる、開幕からの連勝記録を飾ったソフトバンク・藤本監督は「こういう1点差ゲームを取れるのは大きい。本当に5試合、しびれる試合ばかりやっている」と白星を噛みしめた。
1点を追った七回だ。2死一塁から上林を代打で起用。ロッテベンチは左の鈴木を投入したが、そのまま打席に立たせた。「上林は元々、左右関係ないからね」と信頼。期待に応えて中前打でつなぐと、柳田、グラシアル、栗原の頼れるクリーンアップが3連続四球で、勝ち越し点をもぎ取った。
昨季は開幕4連勝を飾ったが、そこから5連敗を喫した。“鬼門”を乗り越え、2試合連続の1点差勝利。「こっちは四球を選んで何とか1点を取る。それが接戦をものにする秘訣(ひけつ)じゃないかな」と指揮官。九回の守備で、栗原が左膝を負傷して交代するアクシデントに見舞われたものの、全員野球で開幕6連勝の新人監督タイ記録に挑む。
◆新人監督の開幕連勝 1972年の中日・与那嶺要監督(最終3位)と、79年の阪急・梶本隆夫監督(最終2位)が新任で開幕6連勝を記録。今回の藤本監督は梶本監督に続く5連勝となった。なお、14年シーズン途中に監督代行となり翌15年に正式就任した西武・田辺徳雄監督も開幕5連勝(最終4位)。