DeNAの34歳大和が気迫のヘッスラで決勝点 29日に退場処分受けるも、指揮官「反省している」
「中日0-1DeNA」(31日、バンテリンドーム)
執念のヘッドスライディングで試合を決めたのは、34歳を迎えた大和内野手だ。
0-0と同点の九回1死満塁。三浦監督は山本に代え、代打・大和を送った。カウント2-2から打球はサードへ。「打った瞬間は抜けるかなと思ったが」と話すも、三塁手・石川がさばき二塁へ送球しアウト。一塁に送球がわたり「自然というか、やばいという思いですよね」と紙一重のタイミングだったがヘッドスライディングを見せた。セーフの間に三走・牧が生還し、決勝点となった。
29日の試合では、見逃し三振の際に侮辱行為があったとしてプロ初退場もあった。その日の試合後に三浦監督が「(大和は)反省している」と代弁していた。試合後、大和は「浜口が一生懸命投げていましたし、(山本)祐大もすごい頑張って守っていたので、そういう思いを胸に打席に立ちました」と後輩たちの頑張りに、気迫で応えた。
三浦監督も「本当に気持ちだと思います。無我夢中でベースに飛び込んで、ああいうプレーは本当にチームもベンチも盛り上げてくれますし、気持ちがガッと一つになりますね」と称賛した。
これでチームは3連敗からの3連勝で、勝率を5割に戻した。大和は「本当にどんな形でもいいんでね、勝てたことが1番」とうなずいた。昨年得点圏打率・359と勝負強さを見せたベテランは、今季もここ1番でやってくれるに違いない。