日本ハム・新庄ビッグボス や~っと初星 浅間先制V2ラン!ドラ8北山ラスト締めた
「日本ハム6-2西武」(31日、札幌ドーム)
待望の瞬間。6戦目で迎えた、初勝利。日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(50)は「リーグ優勝したみたいだった」とその瞬間のベンチの盛り上がりを明かした。当の本人は至って冷静。大騒ぎのベンチと対照的にポーカーフェースで振り返る。
「勝ち負けというより、経験を積みかさねて日々成長することが大事」と強調。「もっと負けて負けて、最後ひっくり返すストーリーが好き。あと5つくらい負けていい」と新庄節が飛び出した。
二回に浅間の2ランで先制。三回には、目指す野球で1点をもぎ取った。2死から安打で出塁した松本剛が二盗に成功。近藤の右翼線適時二塁打で加点。これが新庄野球。少ない好機を得点に結びつけて勝利につなげた。
明るく振る舞ったが、苦悩の日々でもあった。開幕から5連敗。試合後は、中継映像を見直すのが日課だった。「負けているときの反省点を学ぶ」と勉強の場。食事も取らず、午前3時まで相手チームのYouTubeを見ることもあった。
「食が細くて。食欲もないけどね。コーンフレークだけとか。(食事を)いれないというか興味がない。サプリはたまに18個くらい食べて」とこの間を振り返った。
チームの確実な変化を感じ取っている。「打ったらベース上でグワッって(ガッツポーズをする)。渡辺くんとか石井くんとか、表に出す子じゃなかった。そこだけでも成長」。闘志あふれる選手の姿が、うれしかった。
ウイニングボールは「札幌ドームに飾ってもらおうかな」と興味なし。次は好投手がそろうオリックス戦。「ウチはウチの野球をする。成長できればいい」。ぶれない新庄ビッグボスがそこにいる。