巨人・堀田 プロ初登板初先発勝利 高卒ドラ1投手では槙原以来39年ぶり
「ヤクルト3-6巨人」(31日、神宮球場)
紆余(うよ)曲折を経て、プロとしての大きな一歩を踏み出した。高卒3年目の巨人・堀田賢慎投手(20)がプロ初登板初先発で6回5安打無失点の快投を見せ、プロ初勝利をマーク。巨人の高卒ドラフト1位の初登板初先発勝利は槙原寛己以来の39年ぶりとなり、球団史に名を刻んだ。
「すごいうれしいです」。ウイニングボールを手にした堀田の言葉には重みがあった。2019年ドラフト1位で入団するも、新人合同自主トレで右肘に違和感を覚えて、トミー・ジョン手術を決断。1年以上のリハビリ期間を経て、迎えたマウンドで山田、村上ら、相手主軸をピンチで封じる粘り強い投球を見せて、躍動した。
同手術を現役時代に経験している桑田投手チーフコーチからはリハビリ期間中から助言を受け続けて、今キャンプでは強化指定選手に指定され、二人三脚で歩んできた。「感謝の気持ちも含めて今日勝てたことはすごい良かったなと思います」と右腕。恩返しの初勝利となり、チームを今季初の同一カード3連勝に導いた。
◆堀田 賢慎(ほった・けんしん)2001年5月21日生まれ、20歳。岩手県出身。186センチ、85キロ。右投げ右打ち。投手。青森山田から19年度ドラフト1位で巨人入団。20年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、オフに育成契約。昨年8月に実戦復帰し、球速150キロ台をマーク。今年はプロ3年目で春季キャンプは初の1軍スタート。