大阪桐蔭・西谷監督 春歴代単独最多V4 「どうやったら勝てるのか」打倒PLが常勝の礎
「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭18-1近江」(31日、甲子園球場)
大阪桐蔭・西谷浩一監督(52)が自身4度目のセンバツ優勝を果たし、PL学園・中村順司監督(75)らと並んでいた春の優勝回数で、歴代単独1位となった。
PL学園が甲子園で横浜と延長十七回の死闘を繰り広げた1998年に監督就任。“黄金時代”の強敵を倒すため、試行錯誤を繰り返してきた。「あと1球のところまで追い込んでも、(最後は)PLの校歌が流れている。どうやったら勝てるのか分からない」。思い悩んだ20数年が常勝軍団への礎となった。
優勝インタビューの第一声は、相手エース・山田をたたえる言葉だった。「苦しい中で魂を込めて投げている姿を見て、こちらも絶対負けずにいこうと思った」。敵も味方もない。選手ファーストを貫く姿勢が、選手の成長を促し、春の頂点へ導いた。