中日・阿部が先制ソロ&V打 立浪監督助言で快音 本拠地初勝利届けた
「中日3-2広島」(1日、バンテリンドーム)
中日7年目の阿部のバットが、立浪監督に本拠地初勝利を届けた。二回に大瀬良から先制ソロを放つと、八回は鵜飼の同点打に続いて勝ち越し打を中前に運んだ。「結果が出ればいい。今後も続けていかないと」といつも通り控えめに喜んだ。
試合前、立浪監督から以前の打撃フォームに戻すよう伝えられた。キャンプから取り組んできた下からバットを出すスイングでは高めへの対応が難しい、という理由だった。それが見事に快打につながった格好だ。
シーズン中のフォーム変更は簡単ではないが監督には確信があった。前日に自宅で見ていたというのは昨年までの阿部の映像。「どこのボールにも対応できそうなタイミングだった」と説明した。
本職は二塁だが高橋周が三塁から回りキャンプの練習は外野ばかり。厳しい立ち位置だったが、高橋周の故障で巡ったチャンスを生かした。「結果を残さないと試合には出られない」。淡々と話す言葉に決意がにじんだ。