近江夏こそ日本一 山田「悔しさ忘れない」 センバツ準優勝報告会
第94回選抜高校野球大会で滋賀県勢初の準優勝に輝いた近江が1日、彦根市内の同校で準優勝報告会に臨んだ。在校生ら約200人が集まり、激闘を繰り広げた選手らを祝福。今秋ドラフト候補の主将・山田陽翔投手(3年)は、夏の日本一を目標に掲げた。
「疲れはあるんですけど、それよりも昨日負けた悔しさはまだ忘れません。あと一歩というところで負けてしまった自分たちが日本一になるためには何か足りないですし、新たな試練だと思う」
5試合連続先発で全594球の熱投だった。準決勝で死球を受け「左足関節外果部の打撲傷」と診断されながらも、大阪桐蔭との決勝に登板。大黒柱として役割を全うしようとした。まだ痛みは残るが「日にち薬だと思うので、しっかり治したい」と穏やかな表情を浮かべる。
京都国際の代替で出場し、聖地を沸かせた近江ナイン。「久しぶりに家のご飯を思いっきり食べたい。今日は大会後ですけど、大会前に食べる勝負飯のすき焼きをお願いしようと思います」と山田。英気を養い、夏こそ滋賀県に初の優勝旗を持ち帰る。