コロナ禍の楽天に救世主!涌井が緊急先発で好投 それでも唯一の安打が痛恨決勝被弾
「楽天0-1ソフトバンク」(1日、楽天生命パーク宮城)
突如任された出番でも、さすがの対応力を示した。先発予定だった則本が新型コロナウイルス陽性判定を受けた影響で、楽天・涌井秀章投手(35)が今シーズン初登板初先発。6回を投げて7三振を奪うなど、1安打1失点と好投したが1球に泣いた。
四回だった。ここまで無安打投球だった涌井は、1死から柳田に低めの変化球を左翼席に運ばれた。「引っかけさせて内野ゴロのイメージだったけど、少し高かった」。唯一許した安打が痛恨の決勝点。泣くに泣けない一球になった。
今年は2月のキャンプから2軍でスタートし、開幕1軍を逃した。プロ18年目で初めての経験に「複雑な思いはありました」と悔しさをにじませたが「与えられたところで投げるのが先発ピッチャー」と準備はできていた。
石井監督も「しっかりとパフォーマンスを見せてくれたのはチームにとって心強い」と右腕を称賛。コロナによる緊急事態に陥っているチームに、頼れるベテランが帰ってきた。