巨人 苦労人の戸田がプロ初勝利 中退、育成契約を経て「今日はすごい良い一日に」
「巨人5-4阪神」(2日、東京ドーム)
巨人の戸田懐生投手が1回と1/3回を無失点に抑える好リリーフ。2年目右腕がうれしいプロ初勝利を挙げた。
先発の山崎伊織が踏ん張れず、1点リードの四回2死一、二塁で2番手のマウンドに。糸井を三ゴロに打ち取る好リリーフで、嫌な流れを断ち切って見せた。「オープン戦打たれていたので、やり返したいという気持ちで。そういう気持ちで投げました」。3月13日のオープン戦・阪神戦(甲子園)では1回2失点。シーズン前とはいえ、自身が崩れ勝利を逃した。その雪辱を果たした。
紆余(うよ)曲折の野球人生だった。故障で東海大菅生を中退。独立リーグの四国ILp・徳島を経て、育成選手として巨人に入団。2軍で成績を残し、昨年6月に支配下契約を勝ち取った。今年は充実のキャンプを経て開幕1軍入りも果たした。
それでも開幕8戦目で登板2試合と、投げる機会はなかなか巡ってこなかった。そんな中でつかんだプロ1勝。「なかなかチャンスも少なかったですし、その中でチャンスをつかもうと思ってたんで。今日はすごい良い一日だったかなと思います」と苦労人は勝利の味をかみしめた。