巨人 大勢快挙の6Sも早くも疲労の兆候 評論家は不安視「このままでは持たない」

 「巨人5-4阪神」(2日、東京ドーム)

 首位の巨人が5連勝を飾った。九回はドラフト1位の守護神・大勢が1失点しながら逃げ切り。プロ野球史上初、デビューから6戦連続セーブの快挙を成し遂げた。

 ヒヤヒヤの勝利だった。九回、大勢は連続四球からピンチを招き、糸井の適時打で1点差。なお、1死二、三塁の大ピンチだったが、佐藤輝の遊直で三走・近本が戻れず試合終了となった。

 巨人OBのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「最後はラッキーだったが、大勢に関して言えばボールとストライクがはっきりして、もう疲れが見える」と不安視。8試合のうち、セーブ機会で6度も登板している状況に「3連戦で2戦ずつ使っているんだから、このままでは持たない」と警鐘を鳴らした。

 不安視する要因のひとつが、大勢の投球フォームにもあるという。昨季活躍した広島・栗林、西武・平良を例に挙げ「2人とも腕を振り下ろすように投げるタイプで、落ちる球も抜群。ただ、大勢は野手投げのような独特な腕の振りで、縦系の変化球が投げにくい」と指摘。疲労から投球フォームのばらつきもあり、「体が開いてしまっているから抜け球が多く、ボール、ボール。打者からも見やすく、昨日の一発もそうだが、今日も芯で捉えられていた」と語った。

 中川が故障で出遅れ、デラロサとビエイラの助っ人2投手も不調。大勢への負担が増している状況だ。「首脳陣は百も承知だとは思うが、何とかしないといけない。3連投はもちろん、移動日は避けるなど登板日も考慮しないと駄目だろうね」。

 昨季前半はマシンガン継投でしのいだが、後半は息切れ。今季は開幕8戦で7勝1敗と好スタートを切ったが、リリーフ陣の整備がV奪回のカギを握りそうだ。

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