立浪中日 最後は根尾がスタンバイ 全投手使い切った猛タクトで今季初サヨナラ勝ち

 6回、同点ソロを放った大島(8)を迎える立浪監督(中央)=撮影・立川洋一郎
 12回、サヨナラ打を放ち、ナインに祝福される岡林(60)
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 「中日4-3広島」(2日、バンテリンドーム)

 まさに全員野球で勝ち取った今季初のサヨナラ勝ち。中日・立浪和義監督は試合を決めた岡林の一打に「最後、点が入った時に何となしに勝ったのかなという感じだった。同点に追いついているの忘れて岡林の打席に集中していた。よく打ちました。慣れてないね、まだ」と満面の笑みを浮かべる。

 これも攻めの一手を打ち続けた結果だった。七回から継投に入り勝ちパターンの投手を惜しみなく投入。「本当はそこ(九回)までに決めたいと思って勝負をかけていた」と指揮官は言うが、延長十二回に森を投入した時点でベンチ入りの9投手を使い切った。

 その直後、ブルペンでは野手登録の根尾が準備を開始。「もしアクシデントあった場合は根尾がいくということで。一応キャッチボールさせていました」。展開次第で、大阪桐蔭時代に甲子園春夏連覇を果たした右腕の“二刀流”が実現する可能性もあった。

 総力戦でもぎとった今季初の連勝、そしてカード勝ち越し。指揮官の猛タクトに、選手たちが応えた。

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