楽天・田中将大 コロナ危機一掃投マーかせろ 悲壮感なし「前向いてやる」
5日の西武戦(楽天生命)に先発する楽天・田中将大投手(33)が4日、今季2度目の登板へ向け本拠地で最終調整し、コロナ陽性者続出に苦しむチームを救うと宣言した。
苦しい状況でのマウンド。チームは新型コロナウイルス陽性者が多数発生したことを受け、2、3日に予定されていたソフトバンク戦(楽天生命)の中止を余儀なくされた。全体としての活動も休止となり、登板前日のこの日も個人での練習となった。
それでも田中将の表情に悲壮感は全くない。「こういう事態が起こってしまったことはしょうがないので、ただ前を向いてやるしかない」と冷静に受け止め、「この状況をみんなで乗り越えていくことが必要かなと思います」とチーム一丸を誓った。
今季初先発となった前回3月29日のオリックス戦(京セラ)では7回1失点の好投で初勝利。5日が今季本拠地初登板となる右腕は「自分自身が一番期待していますし、(勝ち星が)欲しいです」と気合十分だ。
「何よりチームが勝つことなので、そこにつながる投球をしていきたい」。シーズン開幕早々にコロナの波にのみ込まれた緊急事態。背番号18が気迫のこもったピッチングで、重苦しい雰囲気を一掃する。