石川昂がプロ1号で4連勝導いた 村上弾から刺激 立浪中日は勝率5割復帰
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「ヤクルト6-7中日」(5日、神宮球場)
次代の4番と期待を背負う若きスラッガーが、待望のプロ初アーチを放った。6-6の八回、中日の石川昂が左越えに勝ち越しのソロ本塁打。「打ててうれしい」とベンチでナインと強く抱き合った。チームを4連勝に導き、勝率5割復帰に貢献した。
4番村上の3点本塁打でヤクルトに追い付かれた直後だった。1ボールからの2球目。シュート回転して真ん中に入った速球を逃さなかった。「村上さんのホームランを見て、自分もやり返せればと思った」。球界屈指の好打者の一撃で闘争心に火が付いた。
愛知・東邦高からドラフト1位で入団3年目の右打者。直球に差し込まれるのが課題で、バットを寝かせて構えるなど試行錯誤する。開幕から苦しんでいたが、昨季にプロ野球新記録の50ホールドを挙げた清水から殊勲の一打。飛躍の契機にするには十分すぎる打席だった。