巨人・大勢 理想のクローザー像「ロッテの益田さん」
「広島1-2巨人」(6日、マツダスタジアム)
巨人・大勢は、味方が八回に逆転して巡ってきたプロ7戦目のマウンドで早くも7セーブ目をマークし、角盈男(当時・三男)が持つ球団新人最多セーブ記録に44年ぶりに並んだ。
◇ ◇
ルーキーながら守護神の座を射止めた大勢。自己最速158キロの剛速球を武器に、数々の快挙を達成する右腕には、理想とするクローザー像がある。
「ロッテの益田さん。大学の先輩なんで」。同じ関西国際大出身で、2度のセーブ王も獲得しているクローザー。大勢と同じく、スリークオーターの投球フォームから最速150キロを超える剛速球を持つ右腕だ。
偉大な先輩からレベルアップへのヒントを得た。「変化球は精度を上げていかないといけないね」。同大に訪れた益田との会話がきっかけになり、貪欲に吸収した。巨人入団後の春季キャンプでは、元横浜の佐々木主浩氏に宝刀・フォークを伝授され「ハマった感触はありました」と新たな武器も得た。
益田は1年目に41ホールドを挙げ、新人王を獲得している。大勢は「個人の成績よりも優勝したい」とチームへの貢献を優先するが、セーブを積み重ねている。昨季の広島・栗林に続くクローザーでの新人王へ、実力は十分にある。(デイリースポーツ・中谷大志)