「春季高校野球東京大会・３回戦、東海大菅生１５－１明学東村山」（８日、スリーボンドスタジアム八王子）

　東海大菅生が五回コールド勝ちで１６強入りし、夏のシード権を獲得した。ＤｅＮＡ・小池正晃外野守備走塁コーチの長男でプロ注目の祐吏内野手（ゆうり、３年）は「４番・三塁」で出場し、４打数４安打４打点と大暴れ。「低い打球で強く打つことを意識してやっていたので、それが結果になったのでよかった」とうなずいた。

　初回、２死三塁の好機で左前適時打を放ち先制。その後も走者がいる場面できっちりかえし、４番の役割を果たした。

　この冬はパワー面を強化。ウエートトレーニングはもちろん、チーム全体で３００スイングのノルマに加えて、個人で最低でもプラス５００スイングと、バットを振り込んできた。

　その結果、「スイングスピードが速くなった」と３月５日の対外試合解禁後には５発の本塁打を放った。ただ、本塁打を意識しすぎて一度不振に陥った際に、若林弘泰監督から「低い打球を打っていけばおのずと本塁打になる。当たれば飛ぶから」と助言を受け「今はずっと低い打球を狙っています」。次戦は１０日の堀越戦。４番がバットで勝利へ導く。