楽天・涌井 お待たせ今季初勝利 おすし差し入れた新助っ人が援護打→追加注文決意
「日本ハム5-8楽天」(9日、札幌ドーム)
約10カ月ぶりの白星をつかんだ。楽天・涌井秀章投手(35)が5回を投げ8安打を浴びたものの、3失点と粘りの投球で今季初勝利。「今日は勝たしてもらった」と打線の援護に感謝した。
心強い援護だった。連打で先制を許した直後の二回、捕手の炭谷に同点弾が生まれた。「自分の投げた試合で銀仁朗(炭谷)のホームランあったかな」と西武時代からバッテリーを組む相棒をいじったが、「すぐに取り返してもらったので大きかった」と素直に感謝した。
三回には、一昨日にテイクアウトでおすしを差し入れした、新助っ人のマルモレホスが適時打を放ったことに「次回以降も続けていければ」と追加注文を決意。歓迎のために贈ったプレゼントがうれしい形で返ってきた。
「得点圏に背負うことが多かったので、苦しくなった」。決して納得のいく投球内容ではなかったが、「どんな形であれ、勝てばこの1週間が充実する」とうなずいた。ベテランは苦しみながらつかんだ白星を、良薬にしていく。