大経大・才木 自己最速152キロ出た 今秋ドラフト候補を4球団が視察
「関西六大学野球、神院大4-3大経大」(9日、ほっともっとフィールド神戸)
1回戦2試合が行われ、神院大が大経大にサヨナラ勝ちを収めた。大経大の今秋ドラフト上位候補、才木海翔投手(4年・北海道栄)は、九回から救援登板し、自己最速を1キロ更新する152キロを記録するも、1回1/3を1失点と粘り切れずに敗戦。第1試合は、大院大が京産大を下した。
課題も見えたが、成長も示した。才木が自己最速となる152キロをマーク。延長十回1死満塁から暴投でサヨナラ負けを喫したが、視察した4球団のスカウト陣に力強さをアピールした。
同点に追いついた直後の九回から登板すると、直球を軸に三者凡退に。ただ、延長十回は自らの失策などで1死満塁のピンチを招き、踏ん張り切れなかった。「いきなりで心の準備ができていなかった。いきなりでも、投げられないと上のレベルではしんどい」と肩を落とした。
それでも、オリックス・谷口スカウトは「真っすぐに力がある。変化球の精度が高まってくると楽しみ」と評価。関西圏の大学生ではナンバーワンの投手という呼び声もあり、試合を重ねるごとに、成長した姿を見せる。
◆才木 海翔(さいき・かいと)2000年6月10日生まれ。大阪府豊中市出身、21歳。181センチ、84キロ。右投げ右打ち。庄内小3年から庄内ゼッツで野球を始め、豊中第六中では準硬式野球部に所属。北海道栄では2年秋から背番号10でベンチ入りし、3年春からエース。大経大では1年春からリーグ戦に登板。3年秋には最優秀防御率を記録。最速152キロ。球種はカーブ、カットボール、スライダー、チェンジアップ、フォーク。