近藤打で日本ハム今季2度目サヨナラ勝ち 新庄Bボス期待の証!赤のリストバンドで

 「日本ハム3-2楽天」(10日、札幌ドーム)

 試合を決めて二塁ベースを踏みしめた瞬間、もう目の前にはチームメートが来ていた。ペットボトルの水を頭からかけられる手荒い祝福のシャワー。延長十回、日本ハム選手会長・近藤健介外野手(28)が、楽天守護神・松井裕のカーブを右中間に運ぶ劇的なサヨナラ二塁打を放った。

 「苦しい試合が続いていたので、それで僕もなかなかいいところで打てない。チームに迷惑をかけていたので、“ここは”と思い打席に立ってヒットになって良かったです」。 熱い思いを訴えたヒーローインタビュー。左手には赤のリストバンドをつけていた。開幕時に新庄ビッグボスから譲り受けたものだった。「一番似合わない色だと思って避けてきたんですけど」と苦笑いする。

 その新庄ビッグボスは現役時代に守ってきた中堅手に近藤を指名。「年齢的にも上だし、ずっとレギュラーを張ってきている。もし打撃がだめでも指示をしてくれる」と意図を明かす。赤いリストバンドとともに、中堅での起用でチームリーダーとしての期待を託している。

 今季2度目のサヨナラ勝ち。球団史上最速2ケタ借金到達を逃れる大きな1勝。近藤は「やっぱり勝たないと面白くない。僕が先頭に立っていかないといけない。責任感を持ってやりたい」。頼もしいリーダーが、ここにいる。

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