新庄ビッグボス 継投ズバリ初連勝 先発・加藤が力投 ドラ8・北山は3者連続三振&初S

 7回、ピンチでマウンドに上がる玉井(右)に自らボールを手渡す新庄ビッグボス(撮影・高石航平)
 3回、ベンチでOKマークを作る新庄ビッグボス
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 「西武0-3日本ハム」(12日、ベルーナドーム)

 日本ハムはビッグボスの守り勝つ野球で今季初完封、そして初の連勝を飾った。「守って、守って、守り勝つ野球をしていく」と理想を掲げていた新庄剛志ビッグボス。その野球を体現すべく、先発・加藤が立ち上がりから快投を演じた。

 「初回から全力で投げるということを目標にしている。ホント、そこだけです」と加藤。緩いカーブを有効に使う投球で西武打線を寄せ付けず、六回まで散発の2安打に抑えた。

 2点リードの七回2死一、二塁となったところで、新庄ビッグボスが就任後初めてマウンドへ足を運び「お疲れさま」と左腕をねぎらい、投手交代を告げる。3月30日の同カードでは六回2死から7連打を浴びたが、6回2/3を無失点で課題の中盤を乗り切った。

 その後は玉井、堀が好救援。圧巻は九回に登板のドラフト8位・北山(京産大)だ。3者連続三振でのプロ初セーブ。だが「理想は先発完投。山本由伸さんや佐々木朗希君が究極だと思うので、いずれはそういう投手になりたい」と現状の結果ではなく、将来の理想像を見据えた。

 どんなに負けが込んでも「目先の1勝より、先の成長」と言い続けたビッグボス。今季敵地での初勝利は、ボスが信じた若い力が成長の一端を見せた価値ある1勝となった。

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