落合博満氏 矢野阪神に言及「オレは選手に今季限りだよ、とは言わなかった」

 元中日監督の落合博満氏が13日、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。1月31日に今季限りでの退任表明をした阪神・矢野燿大監督について言及した。

 落合氏は監督経験者として理解できる部分があるか問われ、「ない、一切ない。辞めるひとのために誰がやる?」と即答。続けて「プラスアルファ、リスク、どちらのほうがあるか、リスクのほうが多い」と言い切った。

 選手のモチベーションに大きく影響するとし、「矢野に見いだされレギュラーになっている、ゲーム出ている人間は矢野が辞めるなら有終の美を飾らせようと必死にやるかもしれないが、冷や飯くってる人間は『どうせ次だれか来るんだろ』とそっちのほうが多いと思う」と推測。異例ともいえるキャンプ前日での表明に「なぜあのタイミングでっていうのがね。本人も散々苦労して導き出した答えなんだろうけど、オレにはその気持ちは分からない」と首をひねった。

 自身の経験談もまじえた。中日監督としての最終年(11年)を振り返り、「あの年、おれと梨田は来季契約しないという報道が出た。おれは選手の前で『今季限りだよ』とは言わなかった。ミーティングを開かなかった。梨田は開いたらしい」。球団からは会見を開くか聞かれたというが、「何で開く必要あるんだ、こんなところで。シーズン中なのに。シーズン終わったら辞めればいいだけのことでしょ」と、拒否していたことも明かした。

 中日はこの年、最大10ゲーム差を逆転し、リーグ連覇。日本シリーズでソフトバンクには敗れたが、落合政権では8年間でリーグ優勝4回、日本一1回の輝かしい成績を残した。

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