コロナ禍オリックス 5日ぶり試合も打てず敗戦 今季ワーストタイ借金「4」

 「オリックス1-6西武」(15日、京セラドーム大阪)

 昨季王者が逆境をはね返せない。オリックスは、チームに新型コロナウイルスの陽性者がスタッフ合わせて12人出た影響で、12日からの楽天3連戦が中止。ロッテ・佐々木朗に完全試合を許した10日以来、5日ぶりの試合再開となったが、つながりを欠く打線は変わらなかった。

 初回は無死一、二塁でバレラ、吉田正、杉本のクリーンアップが不発。四回2死三塁では、紅林が適時三塁打で14イニングぶりの得点をもたらしたものの、五回に4失点だ。チーム打率・191は両リーグワーストの数字。逆転は厳しかった。

 借金は今季ワーストタイの「4」。5位転落となり、ベンチも元気がないように映る。「苦しんでいるのは、そういうところ(主軸)だと思う」と中嶋監督。4番・吉田正や、22打席連続無安打と苦しむ杉本に、ここぞの1本が出ない。

 12日ぶりとなる本拠地には、オリ党のため息が響いた。「負けてるというより、はつらつとしたものを見せたい。(コロナ禍で)精神的なつらさはあったと思う。それも踏まえて、僕らはプロ野球選手として頑張らなきゃいけない。明日はいいゲームを見せられるようにしたい」。まだ7人の選手が離脱している状況だが、指揮官の熱い思いに応え、ファンのためにもチーム一丸で乗り越える。

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