関学大・西 8回0封で今季初星導いた 阪神スカウト熱視線「評価上げないといけない」
「関西学生野球、関学大1-0立命大」(16日、ほっともっとフィールド神戸)
1回戦2試合が行われ、阪神など複数球団が見守る中、関学大のプロ注目右腕・西隼人投手(4年・福岡大大濠)が8回5安打無失点4奪三振の好投でサヨナラ勝利を演出し、立命大に先勝した。この日は最速150キロを計測するなど力強さも発揮し、スカウトの評価も上昇した。同大は2-0で京大を下した。
チームを今季初勝利に導くために、懸命に腕を振った。最速151キロを誇るエース・西が立命大打線に真っ向勝負で立ち向かい、流れを一度も渡さなかった。
「調子が良くなかった分、狙ったところに投げ切れたのは良かったと思います。調子が悪くてダメだとなってはいけないので。味方が点を取ってくれるまで点をやらないという気持ちで投げました」
両チーム一歩も譲らない息詰まる投手戦。味方の援護を信じ、要所を締めた。五回2死一、二塁のピンチでは直球で空振り三振。六回にも2死一、二塁とされたが、外角の真っすぐで見逃し三振。先制点を許さなかった。
抜群の威力を発揮した直球はこの日、最速150キロを計測。阪神・熊野スカウトは「スピードも上がってきて、集中して投げられていた。ボールにも力強さがあって、評価を上げないといけない」と熱い視線を送った。
1学年先輩の広島・黒原の背中を追う右腕。「自分のやるべきことをやっていけたらと思います」と快投を続けて、アピールする。
◆西 隼人(にし・はやと)2000年10月13日生まれの21歳。福岡県糸島市出身。178センチ、84キロ。右投げ左打ち。投手。前原小3年時に前原野球スポーツ少年団で軟式野球を始め、前原西中学校では硬式野球の西福岡メッツに所属。福岡大大濠では1年秋から背番号8でベンチ入りし、2年春のセンバツでは8強。3年春から背番号1。関学大では2年秋にリーグ戦初登板。球種はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ。