専大 今秋ドラフト候補の菊地吏が3連投で勝利に貢献「みんなで勝ち取った1勝」 東都2部
「東都大学野球2部、専大4-3立正大」(18日、大田スタジアム)
専大が逆転勝ちし、2勝1敗で勝ち点を獲得した。今秋ドラフト候補の菊地吏玖投手(4年・札幌大谷)は九回に登板し、1安打無失点。「チームが目指している優勝に向けて大きな勝ち点1になった」と語った。
最後の打者を捕邪飛に打ち取ると、雄叫びを上げた。1点リードの九回にマウンドに上がった菊地吏は先頭の9番打者に安打を許すも、後続を断ち無失点。「最後に火消しをすることを意識して昨日から過ごしていた。1戦目を落として苦しいゲームになったけど、ブルペンの投手陣も野手も粘ってくれて執念を感じたので、この試合は落としてはいけないなと。みんなで勝ち取った1勝だと、喜びが爆発した」と笑顔で振り返った。
菊地吏は今季初戦となった16日の第1戦で先発し、延長十回タイブレークを投げ抜いたがサヨナラ負け。第2戦では八回から登板し、この日で3連投となった。それでも、「試合に入ると疲れは感じなくて昨日より今日の方が体が元気だった」と頼もしさを感じさせる。
この日は視察に訪れたプロスカウトのスピードガンで最速149キロを計測。真っすぐ主体で押し切り、ロッテの榎スカウト部長も「3連投であれだけのボールを投げている。ストレートはキレもあって、体重を乗せていて重そうな感じもある。真っすぐの質が良い」と大絶賛した。
まずは勝ち点1を獲得し、安堵(あんど)の表情を見せた菊地吏。この先も戦いは続くが、「チームに勝ちを呼べるピッチングがしたい」とエースとしての役割を果たす。