「楽天０－２日本ハム」（１９日、楽天生命パーク宮城）

　日本ハムがマー君を撃破し、今季初の３連勝。加藤貴之投手が圧巻の３安打完封、わずか９０球の省エネ投球で勝利に導き、新庄監督も歓喜した。

　加藤は初回、先頭西川に四球を与えたが、続く山崎剛を二ゴロ併殺。その後はストライク先行でアウトを重ねた。四回１死から山崎剛に中前打を打たれたが、続く浅村を初球で投ゴロ併殺打。五回は７球、六回は５球、七回もわずか６球で３つのアウトを奪った。

　バックも再三の好プレーで支えた。初回２死で石井がダイビングキャッチで二飛。三回は野村がダイビングキャッチで三ゴロに。加藤も緩急を駆使し、打たせてアウトを取る投球に徹した。八回に２安打でピンチを招いたが、得点は許さなかった。

　過去、９回完封勝利の最少球数は７１球。５２年の柴田英治が５月１１日・近鉄戦のダブルヘッダー１試合目で記録していた。記録更新こそならなかったが、リズム良い投球でスコアボードに０を並べた。

　打線は二回、宇佐見が楽天・田中将から右翼席へ１号２ラン。新庄監督はボールボーイとグータッチを交わし、喜びを表現した。難敵から奪ったのはこの２点のみだったが、加藤を中心に守り抜いた。