「ＤｅＮＡ１－０阪神」（２０日、横浜スタジアム）

　ＤｅＮＡが今季初のサヨナラ勝ちで、連勝となった。ソトが２０１９年９月１９日の広島戦（横浜）以来、自身３本目となるサヨナラ弾で試合を決めた。

　両軍無得点の延長十回無死。先頭のソトが１－２と追い込まれながら、高めの直球を振り抜き、右翼ポール際へサヨナラとなる３号ソロを放った。ソトは「直球を狙っていたので、体が反応した。みんな素晴らしい仕事をしたので、勝つことができて良かったです」と本塁ベース上では笑顔で、ナインから盛大に祝福された。

　三浦監督も「よくぞ打ってくれた」と目尻を下げた。指揮官は今まで出会った助っ人の中で、一番真面目とソトについて話す。開幕には間に合わなかったが「しっかり状態を上げてシーズンインしてくれて、今年はボールの見逃し方が昨年と違って、打席でも間がしっかり取れている」と指揮官は分析した。

　ソト自身、開幕前に右手首の張りで離脱したときは「状態はすごく良かったので、フラストレーションもあった」。だが患部をしっかりと治せた事で、状態を上げて帰ってくる事ができた。

　この日の試合前には、新型コロナウイルスに感染し離脱していた牧、倉本、戸柱、山下が１軍に復帰。１９日の試合で負傷交代した宮崎は「左太もも裏の炎症」の診断を受けたが、登録抹消されずベンチで最後まで戦況を見守った。

　ソトに取って相棒と言っても過言ではない、オースティンは右肘のクリーニング手術を米国で受けた後、再来日。ソトは「ほぼ毎日（オースティンと）連絡を取っていて、昨日も話をした。手術も成功して良かったので、早く帰ってくる事を願っています」と話した。

　先発の東は、粘りの投球で７回無失点。八回は伊勢、エスコバーで点を与えず。最後の２イニングは三嶋が気迫の投球を見せた。三浦監督は「みんなで粘りながら最後はソトが決めてくれましたから、勢いに乗っていかないといけない」と力強い言葉を残した。