「楽天８－５日本ハム」（２１日、楽天生命パーク宮城）

　久々に巡ってきたチャンスをものにした。新型コロナ感染で一時離脱し、３月３１日以来となるスタメン起用となった楽天・小深田が、逆転打を含む２安打３打点と躍動した。

　絶好の場面での打席だった。２点を追った三回１死満塁から、右翼フェンス最上部に当たる走者一掃の逆転適時二塁打。「カウント的にも有利だったので思い切っていけた」。ベース上では拳を突き上げて喜びを表現。６得点のビッグイニングを導いた。

　１日にコロナ陽性が判明し「それはしょうがない」と割り切った。療養期間は「復帰してから動かせるように気持ちを持っていた」と前を向いた。１６日に再登録されてからも代走や守備での出場が多くを占める中で、「自分の打撃ができるように練習していた」と準備は整っていた。

　「ショートで出たい気持ちはある」と本職での定位置奪取を狙うが「出られるならどこでもやるつもり」。出場機会に飢えている小深田は与えられた場所で結果を出していく。