何が問題?【解説】佐々木朗へ球審詰め寄る「異議唱えるため本塁に向かってスタート」なら警告
「オリックス-ロッテ」(24日、京セラドーム大阪)
ロッテ・佐々木朗希投手が白井球審に詰め寄られるシーンがあった。二回2死一塁での3球目。外角低目への直球がボールと判定された。
すると、白井球審は佐々木朗のしぐさが不服だったのか、マスクを取ってマウンドへ歩み出した。すぐに捕手・松川が後を追い、佐々木朗に対して言葉を発する白井球審を止めた。
公認野球規則では8・02審判員の裁定(a)の項目で以下のように定められている。
「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」「【原注】ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる」
問題の場面では佐々木朗は3球目でのボール判定時に二盗を許した後、前方の本塁へ向かうように歩きながらマウンドを降りて苦笑い。この行為が問題視されている可能性もある。16日のロッテ-日本ハムでも、日本ハム・伊藤が際どいボール判定にマウンドを降りて“土下座ポーズ”。この行為で球審から注意を受けている。
試合後、白井球審は「話すようなことはありません。一切、コメントはしないです」と語った。