「春季高校野球埼玉大会・２回戦、市浦和１－０浦和麗明」（２５日、大宮公園野球場）

　浦和麗明のエースでプロ注目の吉川悠斗投手（３年）が市浦和戦で９回４安打１失点と力投。阪神など複数球団が視察する中、１５三振を奪ったが、勝利には結びつかなかった。

　１８５センチの長身から繰り出される直球と切れのある変化球が持ち味。この日は七回に３連打で失った１点が勝敗を分けたが、阪神・畑山統括スカウトは「今は成長過程だけど、力強さが出てきたらおもしろいかな」と印象を語った。

　グラウンドの設備と勉強のカリキュラムが決め手となり同校に進学した吉川。勉学に励みながら、プロも視野に入れる。まずは夏に向けて「ストレートの質、伸び、変化球も切れを増していきたい」と成長を誓った。

　◆吉川悠斗（よしかわ・ゆうと）２００５年３月１４日生まれ、１７歳。埼玉県吉川市出身。１８５センチ、７７キロ。左投げ左打ち。投手。小学１年から吉川グリーンズで野球を始めた。吉川中央中では吉川美南ボーイズでプレー。浦和麗明高では偏差値６０前後の特選コースに通い、文武両道を目指す。最速１３９キロ。